ナノユニバースは本気で天下を狙っている -セレクトショップ系EC 会員ランク・ポイント・送料の比較調査-

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【セレクトショップ系EC 会員ランク・ポイント還元率・送料】

アパレル業界の中で、比較的、CRM戦略が強いと言われる大手セレクトショップ。

今回は、会員ランク・ポイント還元率・ポイント統合・送料、これらの4項目で、どの企業が最も顧客の長期育成に注力しているのかを比較してみました。

この資料を参考に、自社のサービス内容が業界的に適正なレベルなのか、実店舗-ECの相互送客戦略の見直しに役立てて頂ければ幸甚に存じます。

調査結果となる一覧表はこちらです。

※業態は異なりますが、参考としてゾゾタウンを調査対象に含めました。

セレクトショップ系会員ランクポイント還元率ポイント統合送料

《会員ランク》⇒ユナイテッドアローズ以外は会員ランク導入済

ぐっど

年間購入金額毎に特典を付けて、自社ユーザーを優遇する会員ランク制度。

各社で内容は異なりますが、主な会員ランク特典としては、ポイント還元率アップや、優待セール招待、先行購入権、裾上げ無料、ギフトボックス無料化、送料無料化、特別プレゼント等です。

参考調査対象のゾゾタウンを除き、大手セレクトショップ系でこの会員ランク制度を導入していないのは、ユナイテッドアローズのみという結果になりました。

会員ランクは3-4段階に分けている場合が多く、最も細かく会員ランクを分けているのは、フリークスストアで5段階です。

《ポイント還元率》⇒ナノユニバースはポイント還元率6%以上!

えー!?

ポイント還元率は数年前まで、各社一律で1%が一般的でしたが、顧客囲い込みの競争激化により、各社で差が出始めています。

基本的には、会員ランクの上位ランクのユーザーには高還元率で優遇する流れで、アーバンリサーチでは年間50万円以上購入の最上位ランクユーザーには還元率10%。ナノユニバースでは年間100万円以上購入の最上位ランクユーザーには還元率9%。フリークスストア・スタイルクルーズでは年間40万円以上購入の最上位ランクユーザーには還元率7%。

また、会員登録直後のベースとなるポイント還元率も各社差別化が進み、シップス・スタイルクルーズは3%、ナノユニバースはなんと6%と、ライトユーザー獲得に力を入れています。

例えば服を年間10万円購入する場合、還元率1%の店ならポイント1,000円、還元率6%の店ならポイント6,000円。普通に考えて後者のお店で買う方が圧倒的にお得ですね。

とはいえ、このポイント。会社は負債として計上するものなので、規模が大きくなる程、先を見据えた厳重な管理が必要ということを、EC担当者も把握しておかなければなりません。

《店舗-EC ポイント統合》⇒ユナイテッドアローズ以外は全社ポイント統合完了!

これだ!

実店舗とECでポイントを相互利用できるようにするポイント統合。

数年前まで、店舗側のポイントシステムとECカート側のポイントシステムの連携が非常に難しく、ポイント統合は無理・コストが掛かり過ぎて非現実的とも言われていました。

それが今はユナイテッドアローズ以外は、全社ポイント統合が完了しています。

これにより、実店舗でよく買うユーザーがECで買う際にポイントが使える、その逆で、ECでよく買うユーザーが実店舗で買う際にポイントが使える、そのため、実店舗とECの相互送客がスムーズになり、年間購入金額も増加するという好循環を推進しています。

また、ポイント統合しているということは、会員の実店舗とECの購買データが統合されているということで、これを分析して活用することで、マーケティングやCRM戦略も最適化出来るメリットは大きいでしょう。

※補足: ユナイテッドアローズでは、2つのポイントシステムがあり、”オンラインストアポイント”(還元率1%)はEC限定ポイント。”ハウスカード”(1,000円で1ポイント→50ポイントで1,000円分ギフトカード還元=還元率2%)は店舗とEC共通利用できますが、このギフトカードは年2回(3月9月)のタイミングで郵送されてくるので、使い勝手は良くないです。

《送料》 ⇒ スタイルクルーズは唯一送料無料!

発見!

一時期、やんちゃなゾゾタウンの影響で送料無料化が当たり前になっていた送料。

運送業界全体の値上げなどの影響もあり、今は基本的に送料は有料で、合計〜円以上で送料無料という設定が一般的になっています。

そんな状況で唯一送料無料なのがスタイルクルーズ。そしてこの中で送料が最も高いのは、ユナイテッドアローズの全国一律540円。

各社かなり安い送料ですが、これはただ安くしている訳ではありません。

ECでの購入は、事前に店舗で見ている場合も多く、後日にECでも店舗と同じように気軽に購入出来るようにすることで、顧客は店舗とECの両方で接点が出来、その結果、LTVを引き上げる中長期戦略があるためです。

【総括】

横

これらの会員ランク・ポイント還元率・ポイント統合・送料だけで、各社のサービスやCRM戦略を語ることはできませんが、この4項目はユーザー目線で重要度は高く、明確に比較される数値です。

今回の調査で得に印象的だったのは、セレクトショップの覇者とイメージしていたユナイテッドアローズのサービス内容が、各社よりも劣っていることでした。もちろん、店頭での情熱接客など、ユニークなCRM戦略も実施しているので、早急な巻き返しを計画しているはずでしょう。

また、現時点で、最も貪欲に新規獲得・顧客育成を推進しているのは、ナノユニバース。会員情報の入力項目数で還元率を変えたり、スマホアプリのビーコンによるチェックイン機能で来店ポイント(20回来店で1,000ポイント)付与したりと、他社を圧倒する施策をシステム開発から進めています。この他社の追随を許さない姿勢、今後のナノユニバースに注目しましょう。

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